Status Update

2020年3月13日

Status Updates (三月, 2020) > 2020年3月13日

今週の更新情報

DAEDALUS

Cardanoウォレット

今週は無事Daedalus 2.3.0-ITN1をリリースしました。ここでは、Daedalusの接続時間および同期時間の改善を意図して、cardano-walletおよびJörmungandrノードの新バージョンを導入しています。

通常のメンテナンス業務に関しては、カスタム番号、日付、時間フォーマットのテストカバレッジを実装し、設定画面のテーマ選択を再び可能にしています。また、Daedalusに使用されているサードパーティパッケージの更新作業を継続しました。

アプリケーションプラットフォーム

Cardano GraphQLにCORS設定を追加して、APIアクセスの制御性を高めました。ここではシングルまたはコンマ区切りのオリジン配列ができるようにしています。GraphQLスキーマ用に自動生成されたTypeScript定義もパッケージとして消費用に公開され、クライアント側の型の安全性のために実行するサービスへ直接依存する必要性を切り離しています。

Cardanoエクスプローラー

QAチームは、QAテスト結果に合わせたフロントエンドのデザインおよびアプリケーションロジックの変更を完了しました。開発の深化を補助するために、継続的なデプロイプロセスの新たなステージングを確立し、他のウェブプロジェクトを進めるための標準を向上させました。

ADRESTIA

ウォレット

cardano-walletとcardano-nodeの組み合わせを使用した、Byronウォレットから別のByronウォレットへトランザクションを送信する最初のE2E統合シナリオを制作しました。これは主要なマイルストンであり、チームはあといくつかの統合シナリオを制御してから、来週のリリースを目指しています。

また、最近発見されたいくつかの不具合、特にWindowsデバイスで見られる奇妙なビヘイビアについて調査を進めているほか、Nightlyの自動テストがWindows環境でまもなく行えるようになる見通しです。これにより、IDの発行およびレゾリューションスピードの改善が見込まれます。

ネットワーキング

今週は、多重化層のingressキューを保護するサイズ制限の計算を行ったほか、コードのリファクタリングによりネットワーク中のバイト数に影響するすべての必要とされるパラメーター(例:パイプライン化されているメッセージ数)を中央部に設定しました。 また、ハンドシェイクミニプロトコル用のタイムアウトを実装し、cardano-db-syncクライアントがノードに接続することを妨げているいくつかのバグを修正しました。

DEVOPS

新しいCardanoノード用のWindows Cl自動化、およびDaedalusの新Haskellノードおよびウォレットとのパッケージ化に取り組みました。

CARDANO分散化

今週はバグの修正を行い、正確なブロックヘッダーサイズおよびブロックボディサイズ関数を導入しました(単純なspec関数に置き換え)。この作業はまだ残っており、再ハッシュを避けるためにシリアライズのアノテーションを適用する予定です。

また、極めて重要なVRFチェックの最適化(毎回計算する代わりにln (1-f)を保存)を追加し、報酬計算においてステーク総数とアクティブステーク数を入れ替えました。これはIOHK研究者の推奨に従ったものです。しかしながら、相対的ステークはパフォーマンスなど別の部分でまだ使用されています。

さらに、期限切れのノードを停止するメカニズムも加えました。現在最大主要プロトコルバージョンのグローバル変数が設定され、このポイントを超えたブロックは有効と見なされます。また、ステークプール登録パラメーターにオプションのステークプールメタデータおよびステークプールリレーを追加し、Shelley-ledger Haskellパッケージおよびモジュールに改称したほか、テストパフォーマンスに取り組みました。

GOGUEN

今週はエミュレーターにトランザクション署名用のマルチエージェント効果を追加し、ウォレットAPIから署名関数を削除しました。また、未使用アウトプットとこれを生成したトランザクションの追跡を保持するチェーンインデックスを追加し、データ値を検索可能にしました。それに合わせて、ステートフルチェーンフォロワープロトコルを疑似ノードに追加して直近のブロックのみに対するクエリを作成することを可能にし、毎回ブロックチェーン全体を送信する必要をなくしました。

さらに、追加的な述語を使用できるようにrunGuardedStepをStateMachineモジュールに追加しました。これは実際にトランザクションを送信する前にチェックされます。

MarloweチームはBlocklyのブロックの説明をよりコンパクトにする作業に取り組みました。またMarlowe静的解析用にQuickCheckプロパティを追加し、コントラクトプロパティを証明するためにLiquidHaskell の使用量を調査しました。