Status Update

今週の更新情報

DAEDALUS

ウォレット

今週は、インセンティブ付きテストネット用Daedalusのリリースに向けたUI変更作業を継続しました。これには、並行したウォレットの復元、ウォレット復元および同期通知の更新、旧ウォレットUIの変更の実装が含まれます。また、ユーザーに関連するすべてのネットワーク情報を含むネットワーク情報オーバーレイも追加しています。さらに、バグアイコンを、クリックするとネットワーク情報オーバーレイを開くネットワークバッジに置き換えました。その他報酬画面の更新も行っています。

アプリケーションプラットフォーム

今週はDaedalusおよび新しいCardanoエクスプローラーに関する作業のサポートに集中していたため、アプリケーションプラットフォーム関連の更新情報はありません。

Cardanoエクスプローラー

今週はクライアントサイドのステータス処理を安定させる作業に取り組みました。検索およびデータフィード機能の形式化および統合テストの実装を行っています。

さまざまなネットワークおよびCardano開発期をカバーするターゲットレンジを構築するために、環境設定を活用しアプリケーションバンドル用に継続的なデプロイメントプロセスを確立しました。このプロセスは様々な開発段階においてQAおよびプロダクションにショートループでイテレーションリリースを可能にすることを意図しています。

ウォレットバックエンド

今週は、Shelleyの新アドレスを委任機能で処理できるように、ウォレットコアエンジンの大規模なリファクタリングを行いました。また、ユーザーが委任に参加できるよう、委任証明書の送信および認定に関する作業に取り組んでいます。

その間、ステークの分配に関する作業は、Jörmungandr REST APIの諸々の制限にもかかわらず進展しています。フロントエンドアプリケーションから操作できる「見掛けパフォーマンス」メトリクスが各ステークプールに提供されました。

さらに、いくつかの軽微なバグの修正も行いました。

ネットワーキング 

今週はnetwork-muxライブラリーの変更作業に取り組みました。これはP2Pコンポーネント、特にミニプロトコルの遅延またはオンデマンドスタートアップ、ミニプトロコルの強制終了と再起動に必要です。P2Pコンポーネント自身に関する作業にも進展があり、サイクル、固定ナンバーまたはショートカット付きサイクル（Poldercast内）、ランダムレギュラーグラフ（固定出次数付きグラフ）のトポロジーを使用したP2Pネットワークのグラフシミュレーションに取り組んでいます。結果はランダムレギュラーグラフが想定されたブロック拡散結果を示すことを表しており、この拡散結果は全体値およびスケーリング行動の両方においてサイクルまたはショートカット付きサイクルよりも良い結果となっており、スモールワールドグラフの複雑性結果とも一貫しています。

また、最初のバインディング付きプルリクエストをWindows用非同期I/Oに送信しました（完了ポート使用）。NTPクライアントもcardano-slレポジトリから抽出し、現在コードレビューを行っています。

DEVOPS

今週DevOpsチームはインセンティブ付きテストネットのサポート作業に従事しました。

CARDANO分散化

今週は、データ構造で使用される実際のヒープ領域を測定するインフラストラクチャーを実装し、これが想定外のサンクを含んでいないことを確認しました。これで、継続的統合プロセスの一環として、スペースリークがないことを検証することができるようになりました。

コンセンサス層の台帳ステータスおよび台帳データベースのメモリー使用量を削減する作業も行いました。純関数型のデータ構造により、台帳データベースは複数の台帳スナップショット履歴とデータを共有することができ、起こりうるネットワークフォークのロールバックおよび検証のサポートを維持することができます。結果として、常にメモリーに台帳ステータスの22のスナップショットを保存している台帳データベースは、台帳ステータスコピーを1つ保存する場合に比べたメモリーの消費量を5%増に抑えることに成功しました。

GOGUEN

今週Plutusチームは公開済みの論文をトップレベルREADMEファイルに統合し、可視性を高めました。また、入出力ペア用の型チェックを行いました。

さらにプリント用デバッグアウトプットのために台帳コントラクトで使用されている型を更新しました。その他、プロジェクト全般でNix、Purty、Asciidoctor素材の一般的な改良も行いました。

MarloweチームはMarlowe 3インタープリターの実装作業を行いました。