Status Update

2019年11月1日

Status Updates (十一月, 2019) > 2019年11月1日

今週の更新情報

DAEDALUS

Cardanoウォレット

今週はDaedalusのインセンティブ付きテストネットバージョンに新しいテーマを実装しました。これによりユーザーはDaedalusのメインネットバージョンとテストネットバージョンを一目で区別できます。また、同リリース用に以下を含むUIの変更作業を進めました。

  • 12語および15語の復元フレーズを使用したウォレット復元
  • 送信時パスワードの必須化
  • アドレス検証に関する変更の実装
  • 「報酬」画面の更新
  • 「分散化カウントダウン」、「分散化情報」、「ステーキングエポック」画面の削除

さらに、ニュースフィード機能にニュースフィードアイテムからアプリ内画面を開く、またはログをダウンロードするなどの内部アクションを起動する機能が追加されました。

アプリケーションプラットフォーム

今週は新しいCardanoエクスプローラーに関する作業のサポートに集中していたため、アプリケーションプラットフォーム関連の更新情報はありません。

Cardanoエクスプローラー

今週はPostgreSQLデータベースを悪用から保護するため、Cardano GraphQL内のスキーマとクエリ検証をアップグレードしました。これは、特定の検証を削除し、代わりにHasuraを使用することで強制的に制限を低くすることにより実現されます。バックエンドサービスの負荷テストを行いベンチマークと比較することで、今後の最適化に向けてパフォーマンスの改良をリスト化しました。また、アプリケーションのキャッシュ機能も追加しました。これはネットワークのスロット期間により決定されます。

エクスプローラーがさまざまなユースケースに対応するために対象バージョンを設定することができるよう、ここにCardano開発期およびネットワークタイプのコンセプトを追加しました。クライアント側のアプリケーションステータスおよびデータフェッチは現在実装中です。

ウォレットバックエンド

ウォレット

今週はクリーンアップと予定されていたリリース準備に集中しました。さまざまなプラットーフォームでウォレットバックエンドをクロスコンパイルする作業は進捗しています。現在Linux とOS Xをサポート済みで、Windowsのクロスコンパイルは作業中ですが、まもなく完了する見込みです。

その間、任意のウォレットから(特にByronウォレットから)別のウォレットへのコインの異動を効率よく行うと同時に、適切なUTXOディストリビューションを維持し、想定される小銭を処理するための新しいコイン選定アルゴリズムに取り組みました。

ネットワーキング 

今週は、P2P選択メカニズムのデザインを進めました。P2Pグラフシミュレーションで使用するJupyter Notebookの設定も行いました。 

また、新しいトランザクションを処理できるよう、Byronプロキシの更新も行っています。ネットワークマジックナンバーは現在ジェネシス設定からの読取りとなり、この変更はさまざまなコンポーネント(Byronプロキシ、Cardanoノード、Cardanoエクスプローラー)に実装されています。 

その他、Windows用非同期I/Oの作業も継続しています(完了ポート使用)。

DEVOPS

今週の更新情報はありません。

CARDANO分散化

トランザクションジェネレーターを拡張してペイロード付きトランザクションを生成できるようにしました。これはPlutusスクリプトのブロックチェーンへの送信をシミュレートしています。ジェネレーターはまた、トランザクションを生成するために複数入力を受け付けられるようになりました。さらに、新ノードが最後のkブロックのクオリティメトリクスとして「チェーン密度」をレポートするようにしました。新メトリクスはノードのLiveViewに表示され、更なるモニタリングのためにEKG経由でPrometheus(プロメテウス)にエクスポートされます。

ランチャーおよび更新メカニズムのテストは次週に持ち越されました。

GOGUEN

今週Plutusチームはコントラクトを更新してエラータイプを一般化し、ユーザーが使用したいものを選択できるようにしました。再開可能なコントラクトおよびJSONインスタンスにおける軽微なバグの修正も行っています。

また、Plutus Playgroundにおける想定外のインタープリターエラーに関する作業も始めました。さらに、cardano-cryptoを更新し、Plutus-exeなどこれに依存しているものをユーザーがインストールできるようにしました。

handleBlockchainEventsを繰り返し実行できるように更新し、エンドポイントが複数のアクションを行う際に単一のリクエストごとでなく、すべてのリクエストを一括して処理できるようにしました。

MarloweチームはMarlowe Playgroundのビジュアルおよびレイアウトを改良するとともに、OS Xの修正をいくつか行いました。